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WYLD GEAR創設者、ショーン・ラブレスのインタビュー

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PROFILE

Sean Lovelace ショーン・ラブレス
age.39
President at WYLD GEAR

アメリカ・ワイオミング州のキャスパーで育ち、生まれた時からアウトドアの中で育つ。
子供の頃からハンティング、釣り、ハイキング、自然観察などに慣れ親しみ、建設業を経て、ワイルドギアを設立する。

-自己紹介をお願いします

自分のキャリアは建設業から始まったのだけれど、すぐに自分がボスにならないとだめだって思ったんだ。
それで断熱工事の会社を始めたり、営業用の不動産をいくつかつくったりしたんだけれど、それらはすべて売って今は僕とパートナー達とで新しい貯蔵タンクの設計を発明して、その会社を今まで育てて運営してる。

そしてこのタンクのレンタル会社を経営しながら、自分で特許所得済みクーラーボックスを作って始めたのが、ワイルドギアなんだ。
ワイルドギアを始めてからは、みんなでアウトドアをより快適に、より楽しめるような新しいデザインを考えながら楽しんでるよ。

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ーワイルドギアってどんなブランド?

ワイルドギアはここワイオミング州のキャスパーで生まれた、大自然の中で暮らす僕らの「必要性と効率性のある便利なプロダクツ」を作りたいという野心がコアにあるブランドだよ。

ーワイオミング州のキャスパーってどんなところ?

ワイオミングには感激できる景色がいくらでもあって、自然に出ていく度に毎回新しい発見があるんだよ。
全部見たかったら時間がいくらあっても足りないほど広大な土地が広がる場所。

その中でもキャスパーは僕にとって最高なエリアなんだ。
 湖に20分、山にも30分でアクセスできるから、湖や川で魚釣った後に山の天辺へハンティングに行ったり、一日の間でそんな遊び方もできる。

この環境が僕らの理想の生活を可能にしてくれているんだ。

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ーいつも何して遊んでいるの?

僕らはいつでもアウトドアで活動していて、湖で釣りやウォーターアクティビティーを楽しんだり、山に行ってトレッキングやハンティングをしたりして遊んでいるよ。

冬にはスノーモービルに乗ったりもする。自然の中で歩いていると色々見えてくるんだ。
バルドイーグルの巣があって、そこで子供が成長していくところを観察したりとか、アメリカンエルクのツノ見つけて持って帰ってきたりしてね。

自然の中で色々な新しいことを発見して、自然の変わっていく様を観察しながら時を過ごしている。
単純に自然の中に住んで、その中で色々な方法で楽しんでいるんだ。

ーハンティングの目的と楽しみは?

ハンティングではアメリカンエルクとか熊とかを仕留めにいく。
僕らは自分たちが食べる目的でしかもちろんハンティングはしない。

やっぱり、ハンティングが自然のなかで得た全てを集約するんだ。

獲物を見つけたら始まる、獲物との駆け引き。
音を立てないで、自分を隠しながら、神経を張りめぐらせて、仕留められるか?逃げられるか?
完全に隠れているつもりでも、風向きが変わって匂いに気づかれて逃げられたりすることもある。

獲物に逃げられるたびに勉強になることがあるから楽しいよ。
山奥で大物を仕留めたら、解体して妻と子供たちに部位を背負ってもらって、たまに2往復しなきゃいけない時もある。

仕留められたら、家族みんなで大喜び。家族と仲間たちとでありがたくいただくんだ。
その狩りの経緯を話しながらね。

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ーアウトドアに興味を持ったきっかけは?

僕が子供の頃に兄がアウトドアに興味を持ったから、僕は兄と一緒に外で遊ぶ楽しさを見つけた。
そして、叔父が山にキャビンを持っていたから、彼が僕らにハンティングを紹介してくれて教えてくれたんだ。

今では自分の子供達もハンティングするのに十分な歳になったから一緒に連れていくようになって、僕が教わってきたことを彼らに伝えているよ。

去年は息子を連れて25日間のハンティングトリップに行ってきたんだ。

ープロダクトについて教えてください 。

自分たちがより長くアウトドアに居続ける為に必要となる高い機能性を、より便利で効率的に、なおかつ楽しいプロダクツを考えて作り続けるのが僕らのミッションだと思ってる。

その為に僕らが色々な場所と用途で使ってみるんだ。
既存のクーラーって単色でつまらないから色を加えたら楽しいかなとか、コンポーネントを2つ持つことで片方に魚の生き餌を入れて、もう片方に自分用の飲み物入れてみたりとかね。

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ーこの先はどんなこと考えているの?

これからクーラーをメード・イン・アメリカに切り替えるところ。
今のところは今ある需要に対して供給することや、ここにくるまでの投資を取り戻すのに集中していくと思う。

クーラーを作るファクトリーにも生産量の限界があるから、需要が増えても供給が追いつかない現状もある。
どうニーズにあった生産ができるようにするかでこれから2−3年はかかるかなと思ってるよ。

新しく発表したクーラーの注文が今までに発売してきた全てのクーラーの数を3倍超えている状況なんだよね。
なので、新しいアイディアも製品もあるけど、今ある需要に対して供給することを優先に考えているよ。

これからアメリカで生産を始めることで供給レベルが格段に上がるから楽しみだよ。

ーチームの仲間にはどんな人がいるの?

ワイルドギアは、僕が経営する他の会社で働いてもらっているパートナーたちと一緒に楽しめるように始めた会社で、多くの仲間とでオーナーシップをシェアしてる。

経営して今まで4年間、みんなで一所懸命働いてるけど、誰も給料を受け取るところまではきてなくて、今はまだセールスマンとか、雇ってる人達の給料を払うのでギリギリな状態なんだ。 でも、楽しいし、もし他の会社が売却されるようなことがあったら、その後にできることとしてこんな仕事があったらいいかなとも思って楽しんでやってるよ。

アルバイトで手伝ってくれている連中は、みんな強い精神をもっているところが共通するところかな。
みんな自分の任されていることがあるけど、いざコンテナが現れて、力仕事が始まったらみんなでその仕事をする。
みんなそれぞれ自分の弱点があるけど、みんなの気の強さがチームを結んでいるんだ。

何か彼らの中で得意にできることがあったら、任せて、責任とチャンスを与えるように考えているよ。
去っていった連中はどうしてもしっくりこなかったり、この仕事に合わなかったりした人。
僕はチャンスを与えることが大切だと思っているから、仕事が気に入れば残るし、合わなければ去っていくのは自然なことだと思う。

そして気に入って残ってくれた人たちにはやる気と能力に合った仕事を与える。
やる気が集まってできたチームと言えるからとても満足しているよ。

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WRITER

写真・文 RIP ZINGER

東京生まれ。 スケーター、 スノーボーダーなどの動きのある写真、 ミュージシャンやペインターなどのドキュメンタリーやポートレート、 自然や街などのランドスケープ、 それらを独自の観点でとらえて人々に伝えるフリーランスフォトグラファー。

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